水色の夢を、キミと。
 





こう言うと昴はまた笑った。






「そっか。よかった。

……じゃあさ、ちょっと想像してみてよ」


「ん?」






わたしの家の近くには商店街があって、
いつも結構賑わっている。


今日もお昼時だからか賑わっていて、話している昴の声が聞こえないくらいだ。






「…………て、……思う?」


「……え? ちょっともう一回!」






苦笑いでもう一回聞く。

すると、昴が立ち止まってわたしの手を引きながら近くのベンチに座った。






「まったく。ここは賑やかだなぁ」


「本当ね」






流れていく人を見ていると、色々な人がいて。

今日も空はぬけるような青空だ。





 
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