青涙
「仲良いのに教えてくれなかったの?」
「はい…。
“恥ずかしい”とか言って…。
へ…東間くんにも聞いたんですけど、覚えてないみたいで…」
「嘘でしょ?
そんな大事な事、忘れるわけないじゃん!!」
そういえば…。
『覚えるの苦手なんじゃ…』
『得意です…』
って言ってたもんね…。
じゃあ…私に嘘ついたんだ…。
でも…何で?
「まあ、いいわ。交際期間は大体1ヵ月として、別れるのは早すぎるし。それに…
二人の立ち直りも早くない?」
「えっ?」
「いや、別れたわりには二人とも普通っていうか…。
これまで通り…っていうか…。
二人は本当に相手の事が好きだったのかな? なんて…」
『那子なら嬉しいって泣いてくれるって。
那子なら、って…』
『好き』
「好きでしたよ!!!」
じゃなきゃ…二人を見て…
苦しい想いをするわけない。
「うっ…」
「もう…。何で、泣くのよ…」
「変な事…うっ…言う…うっ…からですよ」
「ごめんなさい…」
「良かったんじゃないの?」
「へっ?」
「苦しかったでしょ?」
「今…うっ…も…
苦し…ううっ…いで…うっ…す」
「はい…。
“恥ずかしい”とか言って…。
へ…東間くんにも聞いたんですけど、覚えてないみたいで…」
「嘘でしょ?
そんな大事な事、忘れるわけないじゃん!!」
そういえば…。
『覚えるの苦手なんじゃ…』
『得意です…』
って言ってたもんね…。
じゃあ…私に嘘ついたんだ…。
でも…何で?
「まあ、いいわ。交際期間は大体1ヵ月として、別れるのは早すぎるし。それに…
二人の立ち直りも早くない?」
「えっ?」
「いや、別れたわりには二人とも普通っていうか…。
これまで通り…っていうか…。
二人は本当に相手の事が好きだったのかな? なんて…」
『那子なら嬉しいって泣いてくれるって。
那子なら、って…』
『好き』
「好きでしたよ!!!」
じゃなきゃ…二人を見て…
苦しい想いをするわけない。
「うっ…」
「もう…。何で、泣くのよ…」
「変な事…うっ…言う…うっ…からですよ」
「ごめんなさい…」
「良かったんじゃないの?」
「へっ?」
「苦しかったでしょ?」
「今…うっ…も…
苦し…ううっ…いで…うっ…す」