青涙
それって…。

「へ…東…うっ…間くん…うっ…は…

知っ…ううっ…てた…ううっ…って事?」

お姉ちゃんが自分を大好きじゃないって…。

「うん…。
知ってて真洋は…

私と付き合ったの…」

「一緒…うっ…に居た…うっ…いだけ…ううっ…なら…別…うっ…に付き…ううっ…合わな…うっ…くても…うっ…良かったのに…」

バカなんだから…。

「そうよね…。
私も大好きじゃないなら断れば良かったのに…。
『一緒に居てくれればいい…』その言葉にそれなら…って思ってしまった」

「思わ…ううっ…なけ…うっ…れば…良…ううっ…かったのに…」

「本当にそう思うわ…。
でも…私ずっと…誰かに助けて欲しかった…。

苦しみから…解放されたかったの…」

「苦…しみ?」

「私ずっと…
小さい時からずっと…

片想いしてた…」

「えっ?」

「でも、その人は私を怖いお姉さんぐらいにしか思ってなくて…。
いつもある人の側に居て…。
その人はある人が大好きで…。
ある人もその人が大好きで…」

「お姉…ううっ…うっ…ちゃん?」

「私ずっと…
小さい時からずっと…
その人が大好きなの…。

平太が…大好きなの…」

「お姉…うっ…ちゃん…」

「知らなかったよね。
知らなくて当然よ。

知られないように必死で今まで…

隠してきたんだから…」
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