青涙

「今日も全問不正解…」

「全く昨日と同じ問題なのに一問も当たらないってお前、スゲーな」

「勉強出来ないのかな?」

「未子がいうには出来ないって…」

「やっぱり…」

「でも、俺らよりは出来るって。
席次こいつの方が上らしい」

「…私達、この変人より…バカ…って事?」

「そうだな。俺らスゲーな」

「ううっ…」

「こいつは覚えるのが苦手なんじゃねぇ?
科学の実験とかでこの後どうなるでしょうか?
みたいな考える問題が得意らしいし。てか…。


この問題やる必要あんの?」

「あ…ううっ…るよ。好み…ううう…を…ううう…知って…ううっ…たら…うううう…お…ううっ…姉ちゃん…ううう…が……ううう…ううう…喜ぶ…ううっ…じゃん…うううう…ううっ…」

「喜ぶのか?」

「好き…ううっ…な人が知…うううう…って…ううっ…くれ…ううう…てたら…喜ぶ…うううう……よ…」

「お前…

好きな人居ないだろ」

「居…ううっ…ない」

「今までも居ないだろ。説得力ないぞ」

「居な…ううう…い…ううっ…けど…女…ううっ…はそ…うううう…んな…ううっ…も…うううう…の…ううっ…な…ううっ…の!」

「そうかねぇ~」

「疑うな…ううう…ら自…ううっ…ううっ…分の…ううう…好…ううう…きな人…うううう…に聞…ううっ…いてみ…ううう…れば?」

私は教室のある一点を指さす。

そこには友達と楽しく笑いながら昼食をとってる女子がいた。


「北田…」
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