青涙
「妬く…ううっ…わけ」

「ないな。でも、未子は妬くかもな」

「何…ううう…でお…うううう…姉ちゃ…ううっ…んが…ううっ…わた…うう…しに妬…う…くの…ううう…よ」

「男と女だからだ。
だから、二人きりにはあまりなるな」

「あんた…ううっ…に…うう…そんな…うううう…事言わ…ううう…れる意…ううっ…味が…うううう…分か…うう…ら…う…な…」

「おい。早く食べないと昼休み終わるぞ」

「えっ?」

「あと10分」

平太は私にスマホで今の時刻を見せる。

周りを見ると、昼食を食べている人はおらず。

大半の人達は次の授業の準備を始めていた。

「ヤバッ…」

まだ、餃子一口しか食べてないよ。

慌ててバクバクと弁当を食べ始める。

「俺も手伝うぜ」

「い…い…あっ…」

餃子を一つ親友に食われた。

「うまー。お前も手伝ってやれ」

「い…い…あっ…」

餃子を一つ今度は変人に食われた。

「どうだ?」

「…うまい…」

「だろ? おばさんの餃子最高なんだよ。
もっと食べるか?」

変人がコクリと頷く。

「よし」

「ダ…メ…」

最後の餃子を守ろうとしたものの

あっさり親友に奪われてしまい

変人の胃袋の中に入ってしまった。

私の…餃子…。

私は一つしか食べてないのに…。

「返せーーーー!!! ううっ…」
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