青涙
「平太…。今日が私の誕生日って事。変人に言わないでね」
「何で?」
「言わないで欲しいから」
「何で?」
「言わないで欲しいから」
「だから、何…?」
「もし、言ったら…」
「言ったら?」
「その時に言う」
「言ったらどうなるんだよ!」
「だから、その時に言うってば!!」
「教えろよ!!!」
「言わなければいいでしょ!!!!」
「そうだな!!!!!」
絶対に言わないで…。
もし、変人にバレたら、変人がお姉ちゃんに言うかも知れない。
そしたら、お姉ちゃんの事だ。
きっと…じゃない。確実に自分の事を責めてしまう。
そんな事させたくないよ。
私の誕生日だもん。
幸せな気持ちで居て欲しい。
私の事なんて気にせずに…。
「那子、なんかおごってやるよ。
誕生…」
「平太!」
変人は帰りの支度をすると、私達に挨拶もせず、急いで教室から出ていった。
何よ…。
“さよなら”ぐらい言って行きなさいよ…。
…言った事…ないか…。
「おい!」
「何?」
「誕生日だからおごってやるけど、何食べたい?」
「食べたくない」
「お腹空いてるだろ?」
「空いてない」
「俺の財布を心配してるのか?」
「してない」
「してないなら、どうして…」
「誕生日プレゼントなら貰ったから、おごらなくていいよ」
「でもさ…」
「一人で帰ってね」
「一人で? お前は?」
「一人が嫌なら、あの北田さんと一緒に帰れば」
私は一人で教室を出ていく北田さんを指さす。
「分かった。俺、北田さんと帰るな。
じゃあな!!!」
「これで…よしと…」
さて…どこに行こう?
「何で?」
「言わないで欲しいから」
「何で?」
「言わないで欲しいから」
「だから、何…?」
「もし、言ったら…」
「言ったら?」
「その時に言う」
「言ったらどうなるんだよ!」
「だから、その時に言うってば!!」
「教えろよ!!!」
「言わなければいいでしょ!!!!」
「そうだな!!!!!」
絶対に言わないで…。
もし、変人にバレたら、変人がお姉ちゃんに言うかも知れない。
そしたら、お姉ちゃんの事だ。
きっと…じゃない。確実に自分の事を責めてしまう。
そんな事させたくないよ。
私の誕生日だもん。
幸せな気持ちで居て欲しい。
私の事なんて気にせずに…。
「那子、なんかおごってやるよ。
誕生…」
「平太!」
変人は帰りの支度をすると、私達に挨拶もせず、急いで教室から出ていった。
何よ…。
“さよなら”ぐらい言って行きなさいよ…。
…言った事…ないか…。
「おい!」
「何?」
「誕生日だからおごってやるけど、何食べたい?」
「食べたくない」
「お腹空いてるだろ?」
「空いてない」
「俺の財布を心配してるのか?」
「してない」
「してないなら、どうして…」
「誕生日プレゼントなら貰ったから、おごらなくていいよ」
「でもさ…」
「一人で帰ってね」
「一人で? お前は?」
「一人が嫌なら、あの北田さんと一緒に帰れば」
私は一人で教室を出ていく北田さんを指さす。
「分かった。俺、北田さんと帰るな。
じゃあな!!!」
「これで…よしと…」
さて…どこに行こう?