青涙
「そんな大好きな彼を…
どんな風に諦めればいいんですか?」
「私にも…
分かりません」
私も…
教えて欲しいです…。
「だけど…諦めてもらうしかないんです…。
東間くんの隣には…私の…
お姉ちゃんが…居るから…」
あなたも…
私も…。
「あなたはいいですよね?
彼の側に居られて…。
うらやましいです」
うらやましい?
「何がいいんですか?」
うらやましい?
「私の…
どこがいいって言うんですか?」
ふざけないで!
「えっ?」
「うっ…。いい…うっ…じゃない…うっ…ですか…。彼に…うっ…気持ち…うっ…を伝えられる…ううっ…だけで…」
私だって…
「私の…うっ…立場に…ううっ…なったら…伝える事…うっ…なんて…ううっ…出来ない…。
許され…うっ…ない…」
好きって…言いたい…。
「それ…うっ…が…
どれ…ううっ…だけ…
辛…うっ…いか…」
でも…
言えない…。
「悲しくて…ううっ…泣いてても…。
嬉しいって…ううっ、泣いてる…うっ…ふりして…。
二人が…ううっ…一緒に…うっ…居るのを…うっ…見るのも…考えるのも…うっ…嫌だけど…。
見なきゃ…ううっ…いけない…うっ…し…考えて…ううっ…しまう…。
お姉…ううっ…ちゃんは…うっ…大好きな…うっ…人だか…うっ…ら…幸せを…ううっ…願って…うっ…るし…泣いて…うっ…欲しくも…ううっ…ないけど…。
お姉ちゃん…うっ…じゃなく…ううっ…て…
私の側に…うっ…居て…ううっ…欲しいと…
願って…うっ…しまう…」
ずっと…
私だけの隣に…。
「鶴海さん…。
あなた、まさか…
東間くんの事を…」
「違い…うっ…ます…」
「鶴海さん…」
言ってはいけない…。
「違い…うっ…ううっ…ます…」
この気持ちをバレてはいけない…。
「違…うっ…ううっ…ううっ…います」
「違うのは分かりましたから…。
泣きたいなら…思いっきり…。
泣いて下さい…」
「うううううううう…」
諦めなきゃいけない…。
あなたも…。
私も…。
こんなに…
好きでも……。