青涙
コン、コン。

「お姉…うっ…ちゃん。那子…うっ…だけど…
部屋に…うっ…入っても…ううっ…いい?」

返事がない。

大丈夫かな…。

「お姉…ううっ…ちゃん…入…ううっ…るよ…」

ガチャッ。

んっ?

開かない…。

中から鍵をかけてるんだ。

バン、バン!!!

「お姉…ううっ…ちゃん!!!
大丈…うっ…夫? 何か…ううっ…あっ…うっ…たの?」

バン、バン!!!

「お姉ちゃ…ううっ…ん!!!」

「那子、未子は…」

「私が…ううっ…何度…うっ…呼びかけても…うっ…返事…ううっ…がないし…。
中から…うっ…鍵をかけてる…うっ…みたいで、部屋に…うっ…入れない…ううっ…の」

「そんな…」

バン、バン!!

「未子、お母さんよ!!
ここを開けて!!」

バン、バン!!

「未子!!
聞いてるの?
聞いてたら返事をして!!!」

返事が来ない。

「お母…うっ…さん…。
お姉…ううっ…ちゃんは…へ…東間くん…ううっ…に会いに…うっ…行った…うっ…んだよね?」

「真洋くんなら、何か知ってるって事ね!」

「うん…。
でも…連絡先…うっ…知らない…ううっ…んだよね…」

知らなくても良いと思ってたし…。

「私、知ってるわよ」

「知ってる?」
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