青涙
「見てるか?」

「見てる…うっ…わけ…ううっ…ない…ううっ…でしょ?」

「見ろよ」

「何…うっ…で?」

「好きになるかもしれないだろ?」

「平太…うっ…を?
ない…うっ…ね」

私がコップを取ろうとした時

平太の手とぶつかる。

「ちょ…うっ…っと…。
平太…ううっ…のは…ううっ…そっち…うっ…でしょ?」

自分の前に置いてあるじゃん。

「分からないだろ」

「分か…うっ…らな…ううっ…いね。
何で…うっ…間違え…ううっ…るのか…」

私は取ろうとしたコップを握る。

すると…

その上から平太の手に包まれる。

「見てみろよ…」

「そんなに…ううっ…これが…うっ…飲みたい…ううっ…なら…うっ…あげる」

私はコップから手を離す。


「それ…ううっ…飲んだ…うっ…ら…帰って」

「那子!!」

「平…うっ…太は…私の…ううっ…親友…うっ…だよ。
ずっと…


ずっと…」



「そうだな…」

「で…うっ…しょ?
だか…ううっ…ら、平…うっ…太。
私を…うっ…女と…ううっ…して見…ううっ…ないで」

「見ねぇよ。
見るわけないだろ」

「へっ?」

「良かったわ。
俺を男として見てて、触れた時に“好き”とか言われたらどうしようかと思ったぜ」

「なわ…うっ…けない…ううっ…じゃん!!!」

「だよな。
俺達親友だもんな?
ずっと、ずっと」

「うん。
ずっと…。


ずっと…」
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