恋の歌が響くとき
そのとき、とうとう前のステージが終わり凛からお呼びがかかった。
この後、例え泣くことになってもこのステージだけは上手くこなさなきゃ。司会者が私たちの紹介で空白を繋ぐ間、みんなで円陣を組む。
「よし、いいか。とにかく楽しんでいこうぜ」
そうだ。スポットライトを浴びて、凛の歌声に音を乗せるのは何より楽しい。
だから今は何も考えず自分の役回りにだけ集中しよう。
「それじゃあリヴァー、いざ出陣!」
そして、最高の夏が始まった。