お前は必ず、俺を好きになる。

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「ね、ユズ！！渚くんと純くんが体育してる！！」



三時限目の授業中、私の前の席に座る莉子が窓の外を指さし、興奮気味に言った。



「あー、例の‟ 双子のイケメン” ？」




「そう！！春野渚（はるのなぎさ）くんと春野純（はるのじゅん）くん！黒髪が渚くんで茶髪が純くんね」




莉子の指さす方をちらっと見てみれば、黒髪と茶髪の似ている男子が水道の近くで話していた。




「へぇ、ほんとにかっこいいんだね」




「あったりまえでしょ！！何その ‟私、興味ありません” 的な顔！！」




「だってあんまり興味ないもん」




こういう言い方したら本人に失礼かもだけど、人間やっぱり顔より性格のほうが大事じゃない？




「えー、イケメンに興味ないとかそれでも女子高生？」




「失礼な、ちゃんとした女子高生です！！！」