お前は必ず、俺を好きになる。
「嘘!?何で起こしてくれなかったの!?」




「知るかバカ。寝てるお前が悪い」




柚葉は机に散乱していたペンを筆箱に押し込んだ。




「……林間で白ベストとか、汚れる気満々かよお前」




柚葉のベストは真っ白で、とても山に来るような色じゃない。




「うっさいバカ!渚に関係ないでしょ!」




「……俺別にお前のこと起こさなくても良かったんだけど」




「ごめんなさい!!」




相変わらず面白いな、こいつは。
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