お前は必ず、俺を好きになる。
うん、そこじゃなくて……




ソファの上で、ティアラを膝にのせてなでている、私たちと同じ高校の制服を着た黒髪男子。



そして、その隣に座ってる茶髪の制服姿の男子。




「父さんの上司の春野さんと、息子の渚くんと純くんだ」




『春野渚(はるのなぎさ)くんと純くん!黒髪が渚くんで茶髪が純くんね』




やっぱり、例の双子のイケメンじゃん!!!




私は言葉を失って立ち尽くした。




「キャン!!」




ぼーっと立ってる私の足に黒髪の方の人の膝に乗っていたティアラがすり寄った。




「「「あ、双子」」」




私以外の三人がお互いに指をさし合っている。




「お母さん、これはどういう「アメリカ、行ってくるわねっ!!」




「「アメリカ!?」」
< 17 / 295 >

この作品をシェア

pagetop