お前は必ず、俺を好きになる。
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「あ、渚!もうお母さんたち帰ってくるって」



「ああ、分かった」



次の日の午後1時を過ぎたころ、部屋で勉強をしていると柚葉が声をかけてきた。



……今日で、柚葉のいる生活は終わりなんだ。




思い出すとまた胸が苦しくなる。




「……柚葉」




「ん?」





呼び留めたはいいものの、なんと言えばいいのか。
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