お前は必ず、俺を好きになる。
貧血かな……せっかくの体育祭、早退なんていやだ。絶対に。それに渚の応援団見たいもん。



「さ、行こう」



私と莉子は覚悟を決め、赤団の生徒席のテントを出て入場門を目指した。




「きっと勝てるから、落ち着いていこう!」




「じゃあ借り物が《カワイイ子》だったら真っ先にユズのとこいくわ」



「冗談じゃない、第一そんな借り物ないでしょ」




「あはは〜!たしかに!」




せっかくの年に1度の体育祭、やるからには絶対に勝ちたい。



体調なんて、病は気から、だよ。元気に元気に!!!
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