お前は必ず、俺を好きになる。

「言ったな？」



俺はにやりと笑って柚葉の腕をつかみ、ゴールに向かって全速力で走りだした。




「ば、バカ！！バカバカバカ！！渚のばかあああ！！」



半ば引きづり気味に俺は柚葉とコースを走る。



借り人が何なのかは分からないけど柚葉にケンカを売られた以上全力で走るまでだ。




『ゴール！！一着は青団、敵のはずの春野渚くんにひきづられるようにゴールした２組の水城柚葉選手です！！』