お前は必ず、俺を好きになる。
寝ている渚を見ていた私は無意識に渚に手が伸び、ついふわふわの髪をなでてしまった。



「……」




普段の渚なら絶対に怒るだろうけど、寝てるんだからちょっとくらい許してね?




「ん……ゆず……は?」



ビクッ



「な、渚!起きてたの!?」



怒られる、直感で感じた私は手をひっこめた。




しかし、うっすら目を開けた渚は私の姿を見て、ふわっと笑って。




「柚葉の手、気持ちいい」




私の心は一瞬で渚に奪われた。


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