お前は必ず、俺を好きになる。

調子に乗ってんのはどっちだよ。

【柚葉side】
お母さんたちが海外に行き、渚たちとの同居が再開して1か月がたった。



今日は12月1日。

洋服も衣替えをして、制服も冬服に変わったこの頃、町にはクリスマスの飾りが増えてきた。



「……ユズ、まただね」




「うん……あんまり気にしなくていいよ」




体育祭の借り人競争から、校内には ‟水城柚葉と春野渚は付き合っている” という噂ができて、違うといっても信じてくれるのは身近な人だけ。



そのころから、校内で会うたび汐音先輩に鋭い目で睨まれるようになった。



彩葉たちは気にしなくていい、と言ってくれるけどやっぱり気になってしまうものは仕方がない。

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