お前は必ず、俺を好きになる。
「なんで」



「一人にそんなこと許したらどんだけ作っても足りないよ!」



柚葉は心底呆れたような顔をして俺を見る。




「チッ」




「舌打ちしてもダメなものはダーメなの!」




べつによくね?百人分近くあるんだから。




「……」



グイッ



「わっ!ちょっと!」



俺は柚葉が持っていたココアを奪って一気飲みした。



「あま」



「ちょっとバカじゃないの!?」



柚葉の顔は真っ赤に染まり、少なからず間接キスを意識しているのだろう、と思った。

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