お前は必ず、俺を好きになる。
「ねえ渚、痛いって」
その言葉に反応した渚はようやく私の手首を離した。
「あ、わり」
「どうしたの?みんなのとこ戻ろうよ」
「ごめん、それはやだ」
即座に反対され、私は言葉を失った。
渚が素直……ちょっと怖い
「なんで?」
「柚葉不足だから」
一度離された手首をまたつかまれ、今度は渚と目があったからなおさらドキッとしてしまった。
「え?」
「席は隣じゃねえし、柚葉のとなり元カレだし。柚葉が足りない。充電したい」
初めて見る、渚の甘い目とピンク色の頬。
「じゅ、充電って……朝も一緒に来たよね?渚のこと起こしたのも私だよね?」
「でも今日柚葉と一緒にいた時間は俺より元カレのほうが長いだろ?」
痛いところを突かれた……
「アイツが柚葉のこと好きだったら、って思ったらバスでも飛行機でも一睡もできなかった」
「そ、そんな大袈裟な」
「大袈裟じゃねえよ、だって俺は柚葉依存症だから」
ドキッ
「もう離さない」
「渚……でも、1つ言っとくね?」
渚はきっと、勘違いをしているから。
「え?」
「隼人……彼女いるよ?」
渚、唖然。
そして私たちの間には沈黙が流れた。
「は?」
「隼人、1年の頃から付き合ってる彼女がいるの。だから私のこと好きとかありえないってこと」
「は?」
「それに……」
隼人は元カレで、私の彼氏は正真正銘この春野渚、ただ一人だから。
「私が好きなのは、いままでもこれからも渚ひとりだよ。何度渚とケンカしても絶対に渚しか好きになれない」
渚は照れながらも私に微笑んだ。
「だな。何回別れても、俺は必ず、またお前を好きになる。……お前は必ず、俺を好きになる。」
証拠なんてないけれど、嘘偽りのない私たちの気持ち。
私はもう、渚の甘い罠に引っかかってしまったから。
*Fin*
その言葉に反応した渚はようやく私の手首を離した。
「あ、わり」
「どうしたの?みんなのとこ戻ろうよ」
「ごめん、それはやだ」
即座に反対され、私は言葉を失った。
渚が素直……ちょっと怖い
「なんで?」
「柚葉不足だから」
一度離された手首をまたつかまれ、今度は渚と目があったからなおさらドキッとしてしまった。
「え?」
「席は隣じゃねえし、柚葉のとなり元カレだし。柚葉が足りない。充電したい」
初めて見る、渚の甘い目とピンク色の頬。
「じゅ、充電って……朝も一緒に来たよね?渚のこと起こしたのも私だよね?」
「でも今日柚葉と一緒にいた時間は俺より元カレのほうが長いだろ?」
痛いところを突かれた……
「アイツが柚葉のこと好きだったら、って思ったらバスでも飛行機でも一睡もできなかった」
「そ、そんな大袈裟な」
「大袈裟じゃねえよ、だって俺は柚葉依存症だから」
ドキッ
「もう離さない」
「渚……でも、1つ言っとくね?」
渚はきっと、勘違いをしているから。
「え?」
「隼人……彼女いるよ?」
渚、唖然。
そして私たちの間には沈黙が流れた。
「は?」
「隼人、1年の頃から付き合ってる彼女がいるの。だから私のこと好きとかありえないってこと」
「は?」
「それに……」
隼人は元カレで、私の彼氏は正真正銘この春野渚、ただ一人だから。
「私が好きなのは、いままでもこれからも渚ひとりだよ。何度渚とケンカしても絶対に渚しか好きになれない」
渚は照れながらも私に微笑んだ。
「だな。何回別れても、俺は必ず、またお前を好きになる。……お前は必ず、俺を好きになる。」
証拠なんてないけれど、嘘偽りのない私たちの気持ち。
私はもう、渚の甘い罠に引っかかってしまったから。
*Fin*