お前は必ず、俺を好きになる。
「あ?でも、え?でもないよ!!あたしなんて今回、全部平均以下なんだから!!」



なぜかとても自慢気に言った彩葉にあきれ果てた。



「……勉強なら1位さんに教えてもらったら?せっかく同じ家に学年1位さんがいるんだから、ねぇ?」



私は渚が嫌がることをわかっていてわざと彩葉にそう言ってやった。満面の笑みで。



「やだ。」



ほらみろ。爽やかスマイルで断ったよコイツ。



「えー、ケチ!」



彩葉は机をバンッと叩いた。



「いいじゃん、どうせ暇なんでしょ?ちょっとくらい勉強教えてあげれば?」
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