お前は必ず、俺を好きになる。
いくら同じクラスでも、あたしがずっと柚葉を見張ってることなんてできないから一応。



美愛や莉子は知っているけど、もし家で倒れたりしたときは渚くんと純くんの力を借りることになる。



「それだけ。よろしくねー!おやすみ」



あたしはリビングに渚くんを置き去りにして自分の部屋に戻った。



「双子でも、男の子のタイプは全然違うんだねぇ……」



見てれば分かる。柚葉が渚くんを少しだけ意識していること。


だてに10数年も双子やってないからね。柚葉だってあたしの異常はすぐに気づくし、あたしも柚葉の異常は一瞬で見抜ける自信がある。



てかあたしは優しくて誠実な人がタイプだけど、柚葉は俺様がいいのかな?




……変わってるな。渚くんには悪いけど。
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