お前は必ず、俺を好きになる。
「そうそう、ねぇ柚葉~?今日は寄り道しないで早く帰ってきてね?大事な話があるし、お客さんが来るの」



「はーい」



私は朝ご飯の準備をしながら生返事をした。



「彩葉にも言っといてね、あの子はすぐ遊びに行くんだから」




「はーい」




お客さんねぇ、また自治会の人とかでしょ?


あ、近所のママ友かな?



しょっちゅううちに遊びに来て、毎回必ず一人は ‟彩葉ちゃん久しぶり” って私たち二人を間違える人がいる。



「うふふ、楽しみねぇ~」




…あ、もしかしてあの荷物ってママ友と旅行とか?うちのお母さん温泉好きだしねぇ。



うん、きっとそうだ。


また家事を私に押し付けてふらふら遊びに行くんだよ。




なんかさ、私がお母さんみたいだよね。まだ高校生なのに。
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