お前は必ず、俺を好きになる。
「……バカ、ちょっと目ぇ離した隙にこの様かよ」



目を開けると私は渚に抱きかかえられるかのように支えられていた。



「……!!」




「あ?お前顔赤……って、もじかしてドキドキしてる?」




にやりと笑う渚。




どうやら至近距離なせいか、渚に私の心臓の音が聞こえてしまったらしい。





「ド、ドキドキなんてしてません!暑いだけだもん!!」




……嘘だけど。




男の子に免疫なんてないもん。彼氏がいたことなんてないし、こんな至近距離なんてお父さんくらい。





私はとりあえず、渚から離れてもう一度ソファに寝転んだ。
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