お前は必ず、俺を好きになる。
「……よし、教室帰…ぐえっ」



私が渚に背を向けて教室に帰ろうとすると、襟首をつかまれた。

とんでもない声がでてしまった…!



「なにすんのよバカ!!」



「あ゛?俺に負けた分際でバカなんて言っていいのかよ?」



ゴゴゴ……と効果音がつきそうなほど黒いオーラを発する渚。




「は、はぁ!?べ、別に私があんたに負けたのなんてただの偶然でしょ!!」



「30点も差がある癖に」



痛いところを突かれ、私の胸に何かが刺さった気がした。



「う、うるさい!私教室戻るから!!いこ、みんな!」



私は渚に背を向けて走り出す。




渚のバーカバーカ!!



……なんて言えないけどね。
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