諦めない君へ
冬:ここから
12月22日
冬休みを明後日に控えた12月22日。
今日も私たちはいつもと変わらぬ時間を過ごしていた。
そして、いつもどおり掃除の時間になると私、3年G組の藤井 美佳とC組の幼なじみ、藤崎 爽(あき)は、掃除を真面目にやりつつ、蹴り合いが始まる。
これは秋からずっと掃除場所が近くで、気が付いたら日常となっていた。
蹴り合いも終わり放課後。
事件が起きた。
私が所属しているバスケ部は、今日は休み。
部活仲間と帰る約束をしている私は昇降口で友達を待っていた。
爽は、部活ではなく、クラブチームで野球をやっている。
おかげで放課後時間がある爽は、自主練する時間以外は暇人だった。
友だちが来るまで暇な私は走り回る爽のことを眺める。
友達から逃げまわっている爽は一度外に出て、また校舎の中に戻ってくると、昇降口の扉を閉めて、友だちが入れないようにして笑っている。
そして、入ってこれないだろうと油断した瞬間‥
ードンッ!
鈍い音が昇降口に響いた。
今日も私たちはいつもと変わらぬ時間を過ごしていた。
そして、いつもどおり掃除の時間になると私、3年G組の藤井 美佳とC組の幼なじみ、藤崎 爽(あき)は、掃除を真面目にやりつつ、蹴り合いが始まる。
これは秋からずっと掃除場所が近くで、気が付いたら日常となっていた。
蹴り合いも終わり放課後。
事件が起きた。
私が所属しているバスケ部は、今日は休み。
部活仲間と帰る約束をしている私は昇降口で友達を待っていた。
爽は、部活ではなく、クラブチームで野球をやっている。
おかげで放課後時間がある爽は、自主練する時間以外は暇人だった。
友だちが来るまで暇な私は走り回る爽のことを眺める。
友達から逃げまわっている爽は一度外に出て、また校舎の中に戻ってくると、昇降口の扉を閉めて、友だちが入れないようにして笑っている。
そして、入ってこれないだろうと油断した瞬間‥
ードンッ!
鈍い音が昇降口に響いた。