夏、夢、そして君。

目が覚めると白い天井がみえた。

「未来!!」

そして架の声。

「…架?どうしているの?…ぅぅあ!?!?」

「未来!起き上がるな!」

寝ている体を起き上がらせようとするととてつもない痛みが体を襲った。
見ると私の右肩にはギプスと包帯で固められていた。

「な、なにこれ…。か、架…私の肩は……」

「未来……。」

あまりにも見るも無残でショックだった。
自分の事は自分が一番よくわかる。
きっとこの肩では野球に一番必要なキャッチボールすらできなのであろう。
架は泣いていた。
ごめん、ごめんな、と何度も繰り返しながら…。
架がこんなに崩れているのは初めて見た。
私がちゃんとしなきゃ。
架が壊れてしまう。

「なんで架が謝るの…?架はなにも悪くないよ…。私なら大丈夫だから!きっとすぐ治る!またすぐ架と野球するから!」

「未来……!!」

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