夏、夢、そして君。
「架、おはよ。」
「お、おはよう…」
気がつくと未来は俺の目の前に来ていた。
少し顔が赤くて、髪型もいつもはほとんど寝癖みたいな感じなのに今日はロングの髪を少し巻いていてなんだかいい匂いがした。
-ちく-----
また胸がちくっとした。
誰だこいつ。
俺はこんなやつ知らない。
俺の知ってる未来はこんな照れ笑いはしない。
俺の知ってる未来はこんな匂いしない。
俺の知ってる未来はもっと堂々としてる。
俺の知ってる未来はスカートなんてはかない。
俺の知ってる未来は……
もしかして俺が知らないだけでほかのみんなは知っているのか?
そう思うとなんだか自分でも気持ちがわからなくなってきた。