夏、夢、そして君。
「ねぇ、架?どうかな?」

「……んな。」

「え?」

「こんな女子みたいな未来、俺の近くにくんな!!!」

………

ざわついていた教室は一瞬にして静かになった。
未来は下を向いて黙っていた。

「……。」

「だ、だいたいなぁ!お前が女子っぽいとめんどくせーんだよ!てか、そんな似合わないスカートなんて履くなよ、みっともねぇ!お前自分の格好鏡て見たことあんのか!?」

まだ未来は下を向いて黙ったままだ。

「……。」

「おい未来!黙ってないでなんか言えよ!!」

俺がうながすとやっと未来は口を開いた。

「…だよね!!そーだとおもった!架に聞いてやっぱり正解だった!私にはこんな格好似合わないよね!よかったぁ!逆に似合ってるとか言われたらどうしようかと思ったよぉ!!体操服に着替えてくるわ!」

「あ、おい!ちょ、未来……。」

早口でまくし立てるように未来は言い、すごい速さで教室を出ていった。


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