意地っ張りの涙(仮)
軽く里緒菜が夏目の手を弾くと何やら凌平も交えて話し合いを始めてしまった。

3人とも結城先生のこと嫌いなのかな?私は、ある意味、残念なイケメンだなぁって思うけど嫌いじゃないよ??

「皆、どうしたの?」

とりあえず聞いてみるけど、さっきまでの態度は何処にいったのか3人は何か話しているみたいだった。

「ねえ!何を話してるのよ!?」

そう聞いても里緒菜に優しく頭を撫でられながら

「茜は知らなくていい」

その一言だけで教えてはくれなかった。



各グループが担任の元へ報告しに行き始めた。私たちも先生の所へ移動して里緒菜が人数と出発の旨を伝えた。

「登山といっても道も舗装されているし帰りは、動物とのふれあい広場もあるリフト使っていいらしいし楽だな!」

ニコニコと凌平が楽しそうに言う。

「動物とのふれあいかぁ…何が居るのかな?」

私がどんな動物がいるのか考えていると

「うーんとウサギとか犬とか……あとは馬だね」

里緒菜がパンフレットを読んでくれた。さすがだね!
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