意地っ張りの涙（仮）

私には結城先生に近づくなと言ったのにな。里緒菜たちだけ仲良しで私だけ仲間外れとか……ズルい！
そんなことを考えながら棚の整理をしていく。少し前に整理したはずなのに早くもゴチャゴチャだ。

「…えっと、そうだ！そろそろ期末テストだよ。茜は大丈夫なのか？俺は勉強しないとヤバイかも……あはっ」

凌平が話題を変える。

「私も自信はないなぁ。ねえ、一緒に勉強しようよ！得意科目を教え合ったら復習もできるし、ちょうどいいよ」

「それいいな！いつから勉強会するかな？」

私と凌平が手を取り合ってきゃっきゃっと盛り上がっていると里緒菜と夏目も

「あたしは大丈夫だからな！教えてあげるよ、“茜のみ”な！！」

「俺も程々に自信はある。一緒に勉強して解らないところは教えてやるよ、柊には」

「おっ…俺は教えてくれる人いないってこと～！？」