意地っ張りの涙(仮)
当分、目を覚ましそうにないなぁ。

「やり過ぎだよ、里緒菜?たまたま体勢を崩したのは私だったのに……凄い音したよ??」

「茜に抱きつくことが間違いなんだ!」

反省する気のない里緒菜に軽くため息をついて凌平の顔を見る。口元が弛んでいるように見える。

「・・・・・・」

夏目と結城先生も口喧嘩(?)しながら棚や机の上を整理をしたりと動いている。凌平は無視か?

「勉強会は何時にしようか、茜?」

「うん?うーん、凌平が起きてから決めよう??」

私の言葉で里緒菜は凌平の頬を引っ張りだす。さすがに可哀想すぎて、ペシッと里緒菜のおでこを叩く。

「茜!?」

「いい加減にしなよ、里緒菜。凌平は悪くないからね?」

私に叩かれたことがショックだったらしく椅子の上で丸くなって膝に額を押し付けてブツブツと呟いてる。
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