意地っ張りの涙(仮)
可愛いと言われてもピンとこない。見た目が可愛いわけじゃない。私は普通だ。肩までの髪に普通の顔立ちだし皆の目は大丈夫なのかと問いかけたくなる。……というよりも自分の批判をしているみたいで虚しい気分だ。
ーーーお世辞だな。憐れんでるんだな、コイツら無駄に美形揃いだからね。へっ!
やさぐれてきた私を優しく見守る美形共がイラつく。
「なんでこっちを生易しく見てるの!?」
つい強く言ってしまう。
「ううん、茜は可愛いなぁと思ってね」
里緒菜は気にしてないように可愛いとニコニコしている。『可愛い』なんて凌平のことじゃない。プクゥ~と頬を膨らませると皆が笑いだした。
「本当に茜は可愛いよ。俺は嘘言わないよ?」
凌平に言われるとつい信じてしまいそうになる。基本的に凌平は私には嘘は言わないから。
「俺も可愛いと思ってる。柊は中身も可愛いんだ!」
……中身も?チラリと夏目を見れば少し照れたように、だけど私を見つめている。
ーーーお世辞だな。憐れんでるんだな、コイツら無駄に美形揃いだからね。へっ!
やさぐれてきた私を優しく見守る美形共がイラつく。
「なんでこっちを生易しく見てるの!?」
つい強く言ってしまう。
「ううん、茜は可愛いなぁと思ってね」
里緒菜は気にしてないように可愛いとニコニコしている。『可愛い』なんて凌平のことじゃない。プクゥ~と頬を膨らませると皆が笑いだした。
「本当に茜は可愛いよ。俺は嘘言わないよ?」
凌平に言われるとつい信じてしまいそうになる。基本的に凌平は私には嘘は言わないから。
「俺も可愛いと思ってる。柊は中身も可愛いんだ!」
……中身も?チラリと夏目を見れば少し照れたように、だけど私を見つめている。