意地っ張りの涙(仮)
少しの間、各自で詰まるまで勉強。詰まった時点で得意な人に聞きつつまた勉強を続ける。

「あ~あ、数学がわかりにくいよ!」

「俺も俺も!途中でわからなくなるんだよ」

「わからなくもないけど、あたしも程々だよ」

「苦手…ではない。得意でもない」

どうやら4人とも数学があまり得意ではないということがわかった。詰まってるところも大体似たようなところ。

「…結城先生に聞いてみる?」

私が3人の様子を見ると何とも微妙な顔をしている。

「嫌そうだけど…仕方ないじゃない。私が聞いてくる!」

椅子から立ち上がり仕事中の結城先生の側へ行く。

「お仕事中にすみません、結城先生。数学で教えてほしいことがあるんですけど…」

手を止めさせて悪いと思うがこっちもテストが控えているいて必死なんだから仕方ないと思ってほしい。
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