恋トレ~この恋お手柔らかに~
「初めてでピンシャ―ね~」

北嶋さんは落ち着きなく動きまわるハチを見ながら

同情というのか憐れんでるというのか…諦めに似たような表情を浮かべた。

やっぱり私は恵子の言ってた『チャレンジャー』なのだろか。

不安は大きくなるばかりなのに北嶋さんは次から次へと質問をする。

たしかにハチの事をちゃんと話をしておかなと問題解決にはならないけど

でもだか自分ができていないことを話しいているみたいで恥ずかしくなる。

「-目さん。夏目さん」

「は、はいっ!」

あ~だめだめ。今は私も指導を受ける身なんだから。

「夏目さんもう飼ってみえるからわかってると思うけど
 この犬種ってすごく活発だよね。どうしてピンシャ―にしたの?」

……え?理由まで言うの?

しつけ教室に通うのにここまで話をいなくちゃけないの?と思ったけど

教室自体初めてだし、目の前のイケメンに見つめられると仕方ない思えてくるのだから

イケメンは罪深い生き物だ

「実は…お恥ずかしいのですが失恋をしまして……ペットショップでくりくりした目の
この子に見つめられたらなんだか無性に癒されたくて飼い始めたんです」
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