雨のち虹 ~カタツムリの恋~
ホットコーヒー
天使のように
輝いて見えた。
段ボールを椅子にして、自分の手のひらにコーヒーをたらす。
指と指の間から漏れるコーヒーを気にしながら、急いで猫を呼ぶ。
「早く飲めって!!うまいから。腹減ってんだろ。」
白い猫。
子猫の口の周りがコーヒー色に染まっていた。
黄緑色の作業服を着た天使。
痛んだ茶色い髪。
腰ではいたダボダボのズボンから覗くパンツ。
優しい瞳・・・