雨のち虹 ~カタツムリの恋~
俺は馬鹿だから、高校でも勉強もせずに遊んでばかりいた。
悪い友達がたくさんできて、その友達の彼女繋がりでよく遊ぶようになった。
彼女を作るのに時間はかからなかった。
彼女ってこんなにも簡単にできるんだ・・・
俺がゆかりに告白したときに感じたようなあんなドキドキや緊張もなく・・・
ただ、気付いたら彼女になっていた。
束縛をされると、俺はすぐに違う女を捜した。
俺の心は、誰のものにもならない。
誰にもわかってもらえなくていいから、俺だけはちゃんとわかっていたい。
このゆかりへの気持ち。
未練タラタラなだっせー俺。
忘れたいような忘れたくないような複雑な気持ち。
手を繋いで帰ったあの道や
キスをしたあの神社。
しばらくは通ることもできないだろう。