雨のち虹 ~カタツムリの恋~
私の想像とは違う冷たい言葉を発した龍。
それさえも、彼の優しさのように感じていた。
チャラチャラと音を立てる龍の携帯ストラップと、
何度もカチカチと火をつけるだけのライター。
金色の髪は、触れるととても柔らかそうだった。
体だけの関係を求めているなら、最初にそう言ってほしいと彼は言った。
どんな関係でもいい・・・
心が繋がらないなら体だけでもいい。
とにかく、私を救えるのは、
今・・・この世界中どこ探してもあんたしかいないんだ・・・