雨のち虹 ~カタツムリの恋~
それから廊下で会うたびに、目が合った。
俺がゆかりにペコリと頭を下げると、周りの女の子達が騒いでた。
ゆかりが俺を意識していることは感じてた。
俺は、もうすぐ告白してくる…そんな予感がした。
まぁ、俺も子供だった。
男から告白することの大事さを、まだわかってなくて…
ゆかりから告白されるのを待っている間に、季節が変わった。
よく考えると、
なかなか告白してくれないゆかりに苛立っていたのかもしれない。
体育館でゆかりを見かけた俺は、話があると言い、体育館の裏に呼び出した。