雨のち虹 ~カタツムリの恋~
あやまち
雨が降る。
傘がない。
濡れることは嫌じゃないけど、
こんな顔を誰かに見られるのが嫌。
せめて
傘で
隠したい。
誰からも必要とされていない私。
泣いても誰も抱きしめてくれない寂しい私。
雨に濡れて、
涙か雨かわからない。
向かう先は
やっぱり
あの場所だった。
また振り出しに戻る。
一歩進んでも
また二歩下がって、ちっとも前に進めない。