偽王子と嘘少女


「いいから、黙ってついてこいよ」


私はその変化に対応できず、しばらく固まってしまう。


すると急に恥ずかしくなったのか、藤堂くんが顔を赤らめて、誘導した。






「へえ、洋服屋さんかぁ」


着いたのは、若者に人気なブランドのお店。


私のクラスでも、男女問わずその話でよく盛り上がる。


「女子って、どういう服装が好きなのかなぁって思って…」


恥ずかしそうに、告げた。


結局、モテたいだけなのね。


< 110 / 273 >

この作品をシェア

pagetop