偽王子と嘘少女
「いいから、黙ってついてこいよ」
私はその変化に対応できず、しばらく固まってしまう。
すると急に恥ずかしくなったのか、藤堂くんが顔を赤らめて、誘導した。
「へえ、洋服屋さんかぁ」
着いたのは、若者に人気なブランドのお店。
私のクラスでも、男女問わずその話でよく盛り上がる。
「女子って、どういう服装が好きなのかなぁって思って…」
恥ずかしそうに、告げた。
結局、モテたいだけなのね。
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