偽王子と嘘少女


「あ、いたいた! お客様、ただいま人気商品をお持ちいたしました」


さっきの店員さんが、大きなカゴに入れて何枚か洋服を持ってきた。


どうやら、似合いそうなものを選んでくれたようだ。


「じゃあ、私は外で待ってるから」


「お、おう…」


きっと、1人の方が考えやすいだろう。


それに、私より良い意見を言ってくれそうな人もいるからね。


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