偽王子と嘘少女


彼に別れを告げ、店を出てぶらぶらと歩く。


どこへ行こうかといろいろ見ていたら、たまたまあるものが目に入ってしまった。


それは、いつもと同じくらい究極の美しさを放っている。


そう…紫水くん。


彼は今、ひとりで本屋へから出てきたところらしい。


白黒のボーダー柄のトップスに、シンプルな黒いパンツ。


白いジャケットを身に付けている。


そして、派手すぎない青いショルダーバッグ。


これだ…!


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