偽王子と嘘少女
「分かるよ、お前の考えくらい」
「かぐや、ごめんね…この間は無理させすぎちゃったよね」
「そんな、希子は何も悪くないでしょ」
合コンのときのことに、責任を感じている様子。
まったく、希子は優しすぎるんだから。
「それに、もう気にしていないから。謝らないで」
「かぐや……ありがと」
そんなことより、2週間後に控えた第一回定期考査の方が、私にとっては一大事。
勉強はあまり得意ではないから、過去に赤点も何度か取ったことがある。
かといって、高校2年生になったのだから、さすがにもう赤点を取るのはまずいだろう。
どうするべきか…。