情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
「そ、そうですね」
私は彼の話を全部断りにこの場に来たはずなのに・・・
彼のイケメン顔に悩殺され、不覚にも胸をドキッとさせてしまった。
「六年振りだが、お前は全然変わっていないな」
それって、私は高校時代から全く成長していないってコト・・・よね。
「少しは変わりました。身長だって二センチ伸びましたし、髪型だって変えました」
向きに言い返す私を喉の奥でククッと笑う桐生さん。
彼の表情の全てに皮肉めいた雰囲気が垣間見える。
彼は長い足を組み換えて、私をジッと見つめた。
何処か品定めしているような不敵な目つきが気に入らない。
私はともかく彼の力で就職するのも、ましてや政略結婚も嫌だっ!!
「私は話を断りにここに来ました」