情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
「蓮お前・・・」

「・・・惚れた女に尽くして何が悪い?」

「・・・よりにもよって…こんな厄介な女性を選ぶコトないだろうが」

「言いたいコトはそれだけですか?
俺はこの通り、ベットの上に居ながらも仕事はこなしています。
桐生家の実力主義の家。
俺は日葵の為に莫大な借金を背負っていますけど、それを試練としか捉え、返済してみせますから・・・お引き取りください。お爺様」

「・・・」

桐生会長は押し黙ってしまった。

「蓮はどうやら本気らしいな・・・子宝になかなか恵まれなかった岳の所にようやく生まれた桐生家の後継者。わし自身も甘やかした所があって・・・将来を心配しておったが・・・その心配は取り越し苦労だったようだ・・・」

「お爺様に甘やかされた風には思いませんでしたが・・・」

「そうか?神尾行くぞ」

「はい・・・」

「蓮のコトは任せたぞ。日葵さん」

「あ、はい」

二人が早々に病室を出た。


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