情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
午前11時。
『星凛堂』の濱部拓真(ハマベタクマ)副社長が来社した。
「緊急で入院したと訊いたが、何の病だ?」
拓真さんは本当の事情を知らないから適当に答えた。
「あ・・・過労だ」
「過労??そんなに多忙だったのか?」
「まあな。それよりも副社長一人??秘書の小陽さんは?」
「小陽も調子が悪くて今日は休みだ」
「もしかして・・・おめでた?」
「違う。調子が悪いだけだ!」
拓真さんは突然、声を荒立てて怒り出した。
「そんなに怒らなくても・・・」
「悪い・・・つい・・・」
拓真さんは慌てて謝罪した。
「世間話はそれぐらいにして・・・」
「そうだな。それよりも・・・お前の婚約者が秘書だって訊いたけど・・・」
「今、給湯室に居る」
「神尾さんは?」
「あ…神尾はお爺様の秘書が倒れたので、代理で会長秘書でを務めている」
「へぇー…で、後ろに控えている方がお前の第一秘書か?」
「まあな・・・秘書の金沢さん」
日葵と同じ苗字では変に思われるから、適当に苗字を変えて紹介した。
「初めまして、濱部副社長。新しい秘書の金沢です」
金森さんも俺に話を合わせて、自己紹介してくれた。
公安の蒼斗には資料室に隠れて貰い、俺は乗り切るつもりだった。
『星凛堂』の濱部拓真(ハマベタクマ)副社長が来社した。
「緊急で入院したと訊いたが、何の病だ?」
拓真さんは本当の事情を知らないから適当に答えた。
「あ・・・過労だ」
「過労??そんなに多忙だったのか?」
「まあな。それよりも副社長一人??秘書の小陽さんは?」
「小陽も調子が悪くて今日は休みだ」
「もしかして・・・おめでた?」
「違う。調子が悪いだけだ!」
拓真さんは突然、声を荒立てて怒り出した。
「そんなに怒らなくても・・・」
「悪い・・・つい・・・」
拓真さんは慌てて謝罪した。
「世間話はそれぐらいにして・・・」
「そうだな。それよりも・・・お前の婚約者が秘書だって訊いたけど・・・」
「今、給湯室に居る」
「神尾さんは?」
「あ…神尾はお爺様の秘書が倒れたので、代理で会長秘書でを務めている」
「へぇー…で、後ろに控えている方がお前の第一秘書か?」
「まあな・・・秘書の金沢さん」
日葵と同じ苗字では変に思われるから、適当に苗字を変えて紹介した。
「初めまして、濱部副社長。新しい秘書の金沢です」
金森さんも俺に話を合わせて、自己紹介してくれた。
公安の蒼斗には資料室に隠れて貰い、俺は乗り切るつもりだった。