情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
「副社長」

「君が蓮の婚約者か・・・」


「はい、金森日葵です。濱部副社長」

「蓮にはずっと意中の人がいると訊いていた。
君がその意中の人か・・・」

俺は拓真さんの言葉に頬を染め捲る。

「日葵、後は俺がするから…お前は資料室の整理を頼む」
このままだと仕事の話は出来ないと思い、日葵からトレーを奪った。

「資料室ですか??でも、資料室には蒼斗さんが・・・」

「蒼斗?」

拓真さんが俺を怪訝そうに見る。

「俺からもお願いします。日葵さん」

金森さんは慌てる俺のフォローに回り、日葵を資料室に押し込めた。


「何?二人で慌ててるんだ??」

「いいから・・・仕事をしよう。拓真さん」

「仕事はするさ。でも、もう少し、日葵さんと話がしたかったなぁー」

拓真さんの視線は資料室のドアに向いていた。

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