情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
《15》恋人の副業
日葵side~
真琴兄ちゃんは定時まで眠ったままだった。
「申し訳ありません。ご迷惑をお掛けして」
帰宅の道中、真琴兄ちゃんは車内で蓮に謝った。
「まさか…会社まで押しかけて来るとはな」
「連中もよっぽど、研究に切羽詰まってんだな。でも、貴方を連中に渡すワケにはいかない」
偶然の産物とは言え、真琴兄ちゃんも大変なモノを作ってしまった。
義理固い真琴兄ちゃん。
『金森薬品』を救う為に必死だったんだ。
ーーーーー私ももう少し会社の異変に早く気付いていれば・・・
何も考えずのうのうと暮らしていた自分が情けない。
「どうした?日葵。なんだか暗いぞ」
「・・・私は馬鹿です。今まで、父の仕事や会社のコトには目も暮れませんでした」
「そうだな。お前は馬鹿だ」
隣に座る蓮が意地悪い笑みを見せ、同調した。
自分で言う以上に他人に言われると傷つく。特に、蓮に言われたら、余計に凹んだ。
「冗談だ・・・」
「蓮の馬鹿。こんな時に冗談言わないでください」
「馬鹿って・・・てめえなぁー」
今度は蓮がキレ始めた。
「申し訳ありません。ご迷惑をお掛けして」
帰宅の道中、真琴兄ちゃんは車内で蓮に謝った。
「まさか…会社まで押しかけて来るとはな」
「連中もよっぽど、研究に切羽詰まってんだな。でも、貴方を連中に渡すワケにはいかない」
偶然の産物とは言え、真琴兄ちゃんも大変なモノを作ってしまった。
義理固い真琴兄ちゃん。
『金森薬品』を救う為に必死だったんだ。
ーーーーー私ももう少し会社の異変に早く気付いていれば・・・
何も考えずのうのうと暮らしていた自分が情けない。
「どうした?日葵。なんだか暗いぞ」
「・・・私は馬鹿です。今まで、父の仕事や会社のコトには目も暮れませんでした」
「そうだな。お前は馬鹿だ」
隣に座る蓮が意地悪い笑みを見せ、同調した。
自分で言う以上に他人に言われると傷つく。特に、蓮に言われたら、余計に凹んだ。
「冗談だ・・・」
「蓮の馬鹿。こんな時に冗談言わないでください」
「馬鹿って・・・てめえなぁー」
今度は蓮がキレ始めた。