情愛シンデレラ~悪魔な副社長と堕ちない花嫁~
私が離れようとすると、彼が私の腰に手を滑らせて来た。
キスされながらも抵抗したが、彼の力には抗えず、口内に舌の侵入まで許してしまった。
この世界で一番嫌いな男とキスしてると言うのに、彼のキスが上手なのか、私が流されやすいのか分からない・・・心地よくて次第にカラダの力が抜けてゆく。
巧みな舌遣いで私の口内を隈なく侵して、お互いの唇はどちらともわからない唾液の白い糸を引かせ、離れるのだった。
後数分、キスが長ければ完全に腰が砕けていた。
「奥の部屋に行こうか?」
「えっ!?」
深く甘いキスに魂を抜かれていた私は身の危険を察知して、我に戻った。
「子供はまだ嫌なんだけど・・・お爺様には二年半以内に曾孫を見せろと言われている・・・仕込むのは早い方がいいだろ?」
「それは困ります!!私は断る為にここに来たのに、承諾しただけでもありがたいと思って下さい」
「おいっ!?日葵お前・・・全然、自分の立場分かってねぇだろ?有り難いと思うのはお前の方だ!」
下心がある時は甘く愛しげに聞える彼の声。
怒った時の声は鬱陶しい位傲慢だった。
「貴方のお情けにはとっても感謝します。では、失礼します。桐生さん」
私は彼の腕の中から逃げ、オーダーのコーヒーを待たずに部屋を出て行った。
キスされながらも抵抗したが、彼の力には抗えず、口内に舌の侵入まで許してしまった。
この世界で一番嫌いな男とキスしてると言うのに、彼のキスが上手なのか、私が流されやすいのか分からない・・・心地よくて次第にカラダの力が抜けてゆく。
巧みな舌遣いで私の口内を隈なく侵して、お互いの唇はどちらともわからない唾液の白い糸を引かせ、離れるのだった。
後数分、キスが長ければ完全に腰が砕けていた。
「奥の部屋に行こうか?」
「えっ!?」
深く甘いキスに魂を抜かれていた私は身の危険を察知して、我に戻った。
「子供はまだ嫌なんだけど・・・お爺様には二年半以内に曾孫を見せろと言われている・・・仕込むのは早い方がいいだろ?」
「それは困ります!!私は断る為にここに来たのに、承諾しただけでもありがたいと思って下さい」
「おいっ!?日葵お前・・・全然、自分の立場分かってねぇだろ?有り難いと思うのはお前の方だ!」
下心がある時は甘く愛しげに聞える彼の声。
怒った時の声は鬱陶しい位傲慢だった。
「貴方のお情けにはとっても感謝します。では、失礼します。桐生さん」
私は彼の腕の中から逃げ、オーダーのコーヒーを待たずに部屋を出て行った。